【S字管式排熱回収装置「エコメリット」】は朝日加工株式会社の登録商標です

エコメリットの熱交換システムは日本国特許庁 登録実用新案に登録されております

温冷熱の汚れた排水に特化した熱回収装置、それが「エコメリット®」です

省エネルギーを巡る厳しいコスト競争、また最近では「地球環境の保全」という、エネルギー多量消費企業に対して自然保護への要請もあり、手近なCO2削減及び省エネルギーをどのように効率的に実施するかが切実な問題となりつつあります

永年にわたる染色設備等の改善で経験を生かし、現場担当者の要望を中心に「汚れた温冷排水からの熱回収の改善(液-液)」に取り組んできました。そして大手ガス会社さんと温水器メーカーさんとの共同研究の結果、「高回収・省力・低コスト」の三拍子揃ったS字管式排熱回収装置「エコメリット®」の開発に成功し、当排熱回収装置の販売活動を行っております

温冷排水の熱を再利用することにより環境にやさしいエコロジー、エネルギーの価格高騰の負担軽減に是非

 

メリット計算ご希望の方は、PDFをご利用ください…

 
■開発の経緯

従来は省エネを前提に「プレート方式」や「多管方式」等の排熱回収器が使用されてきました。いずれの方式も汚れの大きい糊抜精練、染色工程などの排水では、伝熱面への汚れ及び目詰まりがひどく、せっかくの設備が充分な効果を発揮していないケースも多いのが実状です

また60℃以下の中低温排水は、設備効果の面から排熱回収が難しくそのまま捨てられるケースもあります

殆どの染色工場ではうろこ状のプレートを用いて熱交換を行う「プレート式排熱回収装置」が主流といわれており、わが社でも汚れて無い排水は多管式やプレート熱交を使用しておりますが、プレート式ではうろこ状の微細な透き間に排水を通す形になり、排水中に多量の繊維のくずなどがプレートを目詰まりさせてしまい、熱交換効率が極端に落ちる弱点があります

この為、これらを使用する場合には省エネ効果を持続させる為に一定期間のタイミングで熱交換部の清掃などメンテナンスを行う必要性があります

これに対してS字管式排熱回収装置「エコメリット®」は、S字型伝熱管の中に清水を通し、その周囲に高・冷温の排水を通すことで熱交換を行う形で、これだけで確実に排熱回収が可能で、排水を通す部分の機構がオープンなため、繊維の屑が溜まったとしても、設備稼働中でも専用ブラシで簡単に清掃できることなどでメンテナンス性に優れており持続可能な省エネ効果が可能です

なお、弊社阪和工場内にて複数台のエコメリットが実際に稼働しており、その稼働状況を見学頂く事も可能です

 

■特長・構造

 

1、メンテナンスにほとんど手間がかからない

 

2稼働中に簡単かつ短時間に掃除できる

 

3安定した熱回収効率が持続する

 

4高耐久性である

 

5動力がいらない

 

 

■導入業種例 ※装置の特性上、温冷排水が連続的に排出されている業種に限る

 

1、繊維染色加工

 

2、リネンサプライ

 

3、食品加工

 

4、製造業

(温冷水で製品を洗浄する工程)

 

5、製造業

(高温の排水を水で希釈し温度を下げたのち排水処理している工場)

※活性汚泥法の様な生物処理の場合、50℃程度がバクテリア一にとって一番良い環境温度とされています

 

6、スーパー銭湯・銭湯、温浴施設

(この業種に限り、お問合せ頂いた内容は専門業者からご連絡させて頂きます)

 

 
■製品バリエーション(データをPDFで
型式 SS-L4 SS-L0 TAS-2000
本体材質 ネオランバー ネオランバー SUS304
寸法 W2900*D610*H915 W1800*D570*H815 W2000*D620*H980
S字管 SUS304/12段*25列 SUS304/12段*17列 SUS304/24段*13列
伝熱面積 約17.7u 約11.04u 約17.7u
許容流量 10t/h 5t/h 10t/h
 
■フロー例
 
S字管式排熱回収装置「エコメリット®」
メンテナンスは運転中にパイプ表面をブラシで掃除するだけでよい
専用ブラシは1本標準装備
S字管式排熱回収装置「エコメリット®」の内部。多段積層S字型の熱交換器である
   
■本体材質

装置は耐熱・耐薬品性と断熱性に優れた合成樹脂(ネオランバー※1)製で、堅牢な省スペースの箱型。床置型のため基礎工事が不要で、据付が簡単です

※1:ネオランバーとは

断熱素材として使用している木材の様に見えるこの素材、実は軽量耐食構造材ガラス長繊維強化プラスチック発砲体エスロンネオランバーFFU(熱硬化性樹脂発砲体:硬質ウレタン樹脂をガラス繊維で強化したもの)を使用しております

強度や特性上の問題から構造材として用途が制限されがちだった問題点を解決し、プラスチック発砲体の概念を打ち破った画期的な素材です。特徴は軽くて強い・耐薬品性・優れた保温性・防腐処理不要・寸法安定性などがあり、簡易型排熱回収装置として誕生したエコメリット®には最適な素材となっております

 

 

ネオランバー特性上の見た目が木材の感じがどうもなぁ…、また90℃以上の高温排水には、ALL SUS製のS字管式排熱回収装置「エコメリット®」TAS-2000

※ステンレスの場合はその素材の特性上、ネオランバー製のエコメリットに比べ熱回収効率は下がります。場合によってはお客様ご自身で本体にラッキング等の保温対策が必要となります

 

 
■熱交換器

装置の中に、外径25oのステンレス製薄肉パイプをS型に多段積層し隔壁を構成しています。温排水は装置内のS型パイプの外側を上下流を繰り返しながら、パイプ内を流れる清水を昇温します

 

 
■回収効率実績例

【A社】工業用水入温度:7℃ 工業用水出温度:45℃ 排水入温度:55℃ 排水出温度:40℃ 工水量5.8/h 回収熱量:922.6MJ/h(220,400Kcal/h) 回収金額:3,180,000円/年

【B社】工業用水入温度:13℃ 工業用水出温度:35℃ 排水入温度:50℃ 排水出温度:25℃ 工水量5.0/h 回収熱量:460.4MJ/h(110,000Kcal/h) 回収金額:1,590,000円/年

※回収金額は年間稼働時間を2,520時間とし、ガス単価を50円/(2019年某都市ガス調査時の単価)として計算した結果です

 
■排熱回収のメリット(2019年調査時の単価より算出)

年間稼働率を10時間×21日操業×12か月で計算し、1t/h(1,000L)の温排水から1℃回収するだけで、年間で下記の通りの省エネが見込めます

ガス(13A単価50円/)の場合で、約14,431円

(1,000L×1℃÷9,700キロカロリー×0.9(貫流ボイラー熱効率))×50円×2,520h=14,431円

例えば5t/hを36℃回収出来れば、5×36×14,431=2,597,580円の省エネが計れます

A重油(単価74円/L)の場合で、約25,166円

(1,000L×1℃÷10,770キロカロリー×0.86比重×0.8(貫流ボイラー熱効率))×74円×2,520h=25,166円

例えば5t/hを36℃回収出来れば、5×36×25,166=4,529,880円の省エネが計れます

 
稼動中の排水温度と給水温度
排水温度:入口
排水温度:出口
給水温度:入口
給水温度:出口

 

海外輸出対応しております

Goods corresponding to overseas expot.

Made in Japan

 
■当設備に関するお問い合わせ■
朝日加工株式会社 環境エンジニアリング部門
建築業 大阪府知事 許可(般-21)第133142号
電話:06-6271-2046(代表) FAX:06-6271-2060

 

当設備に関する内容は、PDFカタログをご利用ください