手で掴むだけでキャッチシワ(ハッカ)が出せる「e-パラ加工(パラフィン加工)」が鞄・衣料に需増へ
 

朝日加工株式会社では、鞄およびカジュアル衣料などを対象に、下の画像の様に手で掴むとハッカする「e-パラ加工」を開発しました。e-パラ加工とは、従来のパラフィン加工よりさらに耐久性に優れる加工です。そもそもパラフィン加工とは、従来テントやトラックの帆などに使われている防水加工のひとつであり、基本組成はロウソクと同じです。これを弊社独自の技術により、特殊樹脂と合わせる事で、生地に対しての加工が可能になりました。パラフィン加工したものは防水性に優れ、また生地の風合い調節をし、オイルタッチの素材として、カバンやアパレルのカジュアル部門から絶大な評価を頂いております。

ハンドマークを手でギュッ握って付けてみるとハッカ現象が現れます。
このシワは熱をかけるまで消えることはありません。熱をかけてシワを消した後常温に戻ると、再度新しいシワの表現が可能です。

以前のパラフィン加工というのは、加工布を爪で引っかいた時に、その痕が残って、これが表面加工の一つとして評価されましたが、当社が開発した「e-パラ加工」もパラフィンを用いることは確かですが、同加工を天然素材に応用し、手で掴んだだけでシワが表現できるというシワに対応する非常な鋭敏さが特徴です。e-パラ加工後更に洗い加工で独特な表面変化及び風合の変化が出せます。 当初は鞄を対象に開発した「e-パラ加工」ですが、衣料品関連ではカジュアルウェアなどにも面白いということで、反響が高まっています。また、基本的にウェット感のあるオイリータッチではありますが、要望にお答えしてドライタイプも出来ます。

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加工方法:使用前に薬剤を充分に攪拌する(添加剤は全く不要) 攪拌後、コート→乾燥→巻取りで完了※加工方法はディッピングタイプとコーティングタイプがあります

2 薬剤の組成:パラフィンワックス、各種撥水剤、特殊合成樹脂、石油系溶剤